ベアリング(bearing)とは、回転する部品同士の間に入れて、摩擦を減らし、動きを滑らかにするための機械部品です。軸と軸受の間に組み込まれ、回転時の抵抗を小さくする役割があります。身近なものでは、電動工具や換気扇、設備機器、台車の車輪など、さまざまな場所で使われています。
内装工事の仕上げ作業そのものに使う部品ではありませんが、現場で使う機械や工具の中には必ずと言っていいほど組み込まれている重要な部品です。
ベアリングの役割
ベアリングの主な役割は次の3つです。
・回転を滑らかにする
・摩耗を抑えて寿命を延ばす
・振動や異音を抑える
ベアリングがない、もしくは劣化している状態で回転すると、部品同士が直接こすれ合い、動きが重くなったり、異音や発熱が発生します。結果として、機械全体の故障につながることもあります。
ベアリングの基本構造
一般的なベアリングは、次のような構造になっています。
・内輪(うちわ):軸側に取り付けられる部分
・外輪(そとわ):本体側に固定される部分
・転動体:ボールやローラーなど回転を助ける部品
・保持器:転動体の間隔を保つ部品
この構造によって、転がり運動で摩擦を減らす仕組みが成り立っています。
よく使われるベアリングの種類
ベアリングには多くの種類がありますが、現場でよく見かけるのは次のようなタイプです。
・玉軸受(ボールベアリング):最も一般的で小型機器に多い
・ころ軸受(ローラーベアリング):重い荷重に強い
・シールド付きベアリング:ホコリやゴミの侵入を防ぐ
用途や設置場所によって、耐久性や回転性能が異なります。
内装・設備まわりでの関係性
内装工事の現場では、次のような機器にベアリングが使われています。
・インパクトドライバーなどの電動工具
・換気扇や送風機
・シャッターや可動部のある建具
・現場用台車やキャスター
これらの動きがスムーズなのは、内部でベアリングが正常に働いているからです。
劣化や不具合のサイン
ベアリングが劣化すると、次のような症状が出ることがあります。
・回転時に異音がする
・動きが重くなる
・振動が大きくなる
・発熱がある
こうした症状がある場合、放置すると機械全体を傷める原因になります。
交換や取り外しについて
ベアリングは消耗部品のため、状態によっては交換が必要です。取り外す際には、ギヤプーラーなどの専用工具を使うことで、シャフトや周辺部品を傷めずに作業できます。無理に叩いたりこじったりするのは避けるべきです。
