「長さを測る道具」とひとくくりにされがちな、メジャー・スケール・コンベックス。日常会話では何となく同じ意味で使われることもあります。今回は、よく似た3つの言葉の違いを、できるだけわかりやすく整理してみます。
メジャーは広く使われる呼び方
メジャーは、長さを測る道具全体をざっくり指す言い方として使われることが多い言葉です。家庭でも現場でも通じやすく、「ちょっとメジャー取って」と言えば、巻尺のようなものをイメージする人が多いはずです。現場ではあまりメジャーという言葉は聞きません。僕個人的には。
ただし、厳密にはかなり広い意味で使われるため、人によって思い浮かべる形が違うことがあります。柔らかい布製の巻尺を想像する人もいれば、金属製の巻取り式を思い浮かべる人もいます。つまり、メジャーは正式な種類名というより、通称に近い便利な言葉だと思います。
スケールは定規や目盛そのものを指すことが多い
スケールは、学校で使うような定規を思い浮かべる人が多い言葉です。まっすぐな板状で、短い寸法を測るのに向いています。製図や加工の墨出し、細かな寸法確認ではスケールのほうが使いやすい場面もあります。また、現場では、金属式の巻き尺のこともスケールと呼ぶことが多いです。実際 スケール 長さ でネットショップなどを検索するとまっすぐな定規タイプと金属製の巻き尺タイプどちらもヒットします。
ちなみに僕が現場でスケールという時はいつも腰にぶら下げている金属製の巻き尺タイプの方を言います。
また、家庭ではキッチンにある材料の重さをはかったりする計りのことをスケールと呼ぶと思います。同じスケールでも長さを測るものと重さを計るもの、用途が違うのに同じ呼び名なんですね。
ちなみに先ほどネットショップでの検索の話を少し書きましたが、単に「スケール」だけで検索すると、まずキッチンのスケールが出てきます。
また、スケールという言葉は、道具そのものだけでなく「目盛」や「縮尺」という意味で使われることもあります。たとえば図面の縮尺の話でもスケールという言葉が出てきます。そのため、文脈によって意味が少し変わるのが特徴です。
コンベックスはバネで巻き取る金属製の巻尺
コンベックスは、金属テープがケースの中に自動で巻き取られるタイプの測定道具です。建築、内装、設備などの現場で最もよく見かけるのがこれです。腰袋に入れて持ち歩きやすく、片手でもある程度測れるので、実用性が高いのが魅力です。実はこれこそが僕が普段スケールと呼んでいるものです。実際はコンベックスなんですねw
特に長い寸法を測るとき、スケール(定規タイプ)では足りませんし、柔らかい巻尺ではピンと伸ばしにくいことがあります。そんなときに活躍するのがコンベックスです。現場で「5.5mのコンベックス」「爪の強いタイプ」などと具体的に話す場合は、この種類を指していることがほとんどです。僕が現場で長さを測る時によく使うのは圧倒的にこのコンベックスです(僕はスケールと呼んでますが)
どう使い分ければいい?
現場で使うものとして考えて簡単にまとめると、会話の中で幅広く使われる言い方がメジャー、短い寸法や定規のような道具として使われやすいのがスケール、現場で定番の巻取り式金属メジャーがコンベックスです。
正式には。
ただ、検索でスケールと検索してもコンベックスも出てくるように、呼び方はまちまちという感じでしょうか。
迷ったら用途で選ぶのが正解
呼び方に厳密すぎる必要はありませんが、購入するときは「何を測るか」で選ぶのが失敗しにくい方法です。短い寸法を正確に見たいならスケール、長い寸法を日常的に測るならコンベックスが向いています。メジャーはその両方を含む、わかりやすい呼び名として覚えておくと十分です。というかメジャーという呼び方は現場ではほとんど聞きませんね・・・。
似ている言葉でも、意味の輪郭を知っておくと道具選びがぐっと楽になります。測る作業は地味ですが、仕上がりや使いやすさに直結する大事な基本です。まずは言葉の違いから整理して、使いやすい一本を選んでみてはいかがでしょうか。
