芯々寸法とは、
壁や柱・各種部材などの中心(芯)から中心(芯)までを測った寸法のことです。
何のために使うのかわかりにくいと思いますが、建築や内装の図面では、実際の内寸法や外寸法ではなく、
実はこの芯々寸法を基準に設計されていることが多くあるのです。
なぜ芯々寸法が使われるのか
芯々寸法が使われる理由は、
建物全体の寸法を統一して管理しやすいからです。
- 壁厚が多少変わっても基準がブレにくい
- 構造体を中心に設計できる
- 全体寸法を把握しやすい
そのため、設計図や平面図では
芯々寸法が基本になっていることが多いんです。
芯々寸法と内寸法・外寸法の違い
それぞれの違いを整理すると、次のようになります。
- 芯々寸法:壁や柱の中心〜中心
- 内寸法:内側〜内側
- 外寸法:外側〜外側
芯々寸法は
設計上の基準寸法であり、
実際に使える寸法ではありません。つまり、材料を発注する際にこの芯々寸法を見て発注してしまうと納まらないということになってしまいます。
内装工事での注意点
① 芯々寸法=使える寸法ではありません
図面に
W=1800
と書かれていても、
それが芯々寸法の場合、
実際の内寸法は壁厚分だけ小さくなります。
② 仕上げ厚を考慮する必要があります
芯々寸法から
- 下地
- ボード
- クロス
- パネル
などが入ることで、
最終的な有効寸法はさらに小さくなります。
③ 現場では読み替えが必要です
造作家具や設備を入れる場合、
芯々寸法のままでは判断できません。
内寸法・有効寸法に読み替えることが重要です。なので、修繕工事をする場合等は実際に内寸法を計測して部材を発注することになります。
現場での使われ方
現場や打ち合わせでは、
「ここは芯々で○○です」
「この寸法、芯々表記ですね」
というように使われます。
職人側は、
「この芯々寸法から、実際に何ミリ取れるか」
を常に頭の中で計算しています。
芯々寸法でよくある注意点
⚠ 図面の寸法基準を必ず確認する
図面によっては
- 芯々寸法
- 内寸法
- 外寸法
が混在していることもあります。
どの基準かを確認しないと、ミスにつながります。
⚠ 図面と現場は必ずズレます
芯々寸法はあくまで設計基準です。
最終的な寸法は
現場実測を優先します。
寸法の関係まとめ
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 芯々寸法 | 設計基準の寸法 |
| 内寸法 | 内側〜内側 |
| 外寸法 | 外側〜外側 |
| 有効寸法 | 実際に使える寸法 |
内装工事では、
芯々寸法 → 内寸法 → 有効寸法
という順で考えると分かりやすいです。
まとめ
- 芯々寸法は壁や柱の中心〜中心の寸法
- 設計図では基準として使われることが多い
- そのまま施工判断には使えない
- 内寸法・有効寸法への読み替えが必要
内装工事では、
芯々寸法を正しく読めることが、段取りの精度につながります。

