養生(ようじょうと読みます)は内装工事において非常に大切な作業工程の一つです。
簡単に言うと、これから行う作業によって汚れや傷がつかないように周りを保護することを言います。
例えばクロスの貼り替えを行うと場合ですと、既存の壁紙を剥がした後に、壁についているスイッチやインターホン、壁と接している床部分などに養生をします。クロスを貼る際に使用する糊がついたり、カッターで誤って傷がついたりしないようにするためです。
また、汚れや傷防止以外にも主に仕上がりをしっかり美しくするために行う養生もあります。一番わかりやすいのはコーキングの打ち替え作業の時に行う養生です。コーキングを打ち替える箇所の両サイドをしっかりとマスキングテープで養生してから新しいコーキングを打ちます。この養生作業を隙間なく、まっすぐきれいに行わないときれいな仕上がりになりません。
養生の作業はただ覆えばいいので簡単と思われがちですが、決して雑にしていい作業ではないのです。
特にリフォームや賃貸物件でご入居中のお宅の作業を行う場合にはどんな作業をする前にもしっかりと養生を行います。建物に付属している物や壁、床以外にもお客様の家具や電化製品にも養生をしなくてはなりません。お客様の家具や家電を汚したり傷めてはいけないのももちろんですが、工事内容によっては家具を移動する必要が出てくるので、家具を移動する際に床や壁を傷つけないためにもお客様の家具、建物両方に養生をするケースが多いです。
雑に作業しますと、養生の作業中にお客様の家具を傷めてしまったり・・・という本末転倒な結果になりかねないので、意外と注意深く作業する必要があるのです。
このように、養生は内装工事・リフォーム工事のあらゆる所で行われる重要な作業ですが、内装工事だけではなく、ほぼ全ての工事現場で何らかの養生作業は行われると思います。
よく見かけるのは、マンションなどの外壁工事などを行う際に駐車場に停めてある車をブルーシート等で保護していたり、引っ越し屋さんがマンションのエレベーターを毛布やブルーシートなどで覆って作業していますよね?それも養生の一つです。