「納まり」という言葉は建築現場で、建物の部材や要素が配置される位置や組み合わせ方を指す場合に使われます。建設業でもいろいろな業種の方が使う言葉だと思いますが、どの業種であっても基本的には同じような意味で、要するに
予定通り、設計通りに仕上げる事が出来ているか、という事を表すときに使います。
色々な場面で使う言葉だと思うので、実際にどんな時に使うのか見てみましょう。
私たち内装業者がよく使う場面でいうと、
ドアや窓の納まり: 建物の外部や内部に設けられるドア(建具)や窓の取り付け位置の事を主に表します。例えば、ドアの枠と壁との間に隙間があるかどうか、正確に配置されているかどうかが「ドアの納まり」という言い方をされるという感じです。
建具を発注したけれど、寸法が間違っていて納まらなかった(きちんと入らなかった又は小さすぎてスカスカだった)
親方が「建具の納まりが悪いから少し削って」などと言ってくることもあるかもしれません。修繕の依頼などでよくある、ドアがきちんと閉まらない、引き戸が重いというような場面で出てくることが多い言い方です。長年使用していいて枠が歪むなどしてしっかり建具がはまっていないのでカンナなどで削って調整してピッタリはまるようにしてねというような意味になります。
内装業でいうとタイルやフローリングを貼る際にもよく使われます。
タイル同士の隙間やフローリングの継ぎ目の配置がずれることなく仕上がっているかどうかがタイルやフローリングの納まりです。端の方からしっかりとずれることなく作業していかないと、最後すき間があいたり材料が入らないという現象が起こり、納まらない という事になってしまいます。
また、材料を切る必要がある場合も寸法を誤ると納まらなくなってしまいます。
このような感じで納まりというのは、簡単に言うと、予定通りに仕上がっているか、寸法通りに仕上がっているか、あるべきものがあるべき位置にずれることなく配置されているかを表す言葉です。