防熱板とは

防熱板とは

防熱板(ぼうねつばん)とは、熱の影響を受けやすい部分を保護するために設置される板状の部材です。主に高温になる機器や配管、熱源の近くに取り付けられ、周囲の壁や天井、設備が熱によって劣化・変形・発火するのを防ぐ役割があります。内装工事や設備工事では、安全対策として欠かせない存在です。不燃材とよく混同されますが、不燃材は極端に言うと金属などのような燃えにくい素材(材料)そのもののことです。

防熱板が使われる主な場所

防熱板は、次のような場所でよく使用されます。
・給湯器やボイラー周辺
・ガスコンロや業務用厨房機器の背面
・ストーブや暖房機器の近く
・排気ダクトや高温配管の周囲

特に木下地や石膏ボードなど、熱に弱い材料が近接する場合には、防熱板の設置が必須となることがあります。

どんな素材でできている?

防熱板にはいくつかの種類があり、使用環境によって使う素材が選ばれます。

・亜鉛鋼板やステンレス鋼板
・アルミ板
・けい酸カルシウム板
・不燃ボードに金属を貼り合わせたもの

金属製の防熱板は熱を反射する効果が高く、内装制限が厳しい場所でも使いやすいのが特徴です。一方、けい酸カルシウム板などは断熱性と不燃性を兼ね備え、壁内部の対策として使われることもあります。

防熱板と耐火・断熱の違い

防熱板は「熱を遮る」ことが目的ですが、耐火構造そのものではありません。火災時に一定時間耐える「耐火」とは役割が異なり、日常的に発生する熱から周囲を守るための部材です。また、断熱材のように熱を伝えにくくする目的とも少し異なり、熱を受けにくくする・反射させる点に重点があります。

見積書での表記と注意点

見積書では
・防熱板設置
・防熱板取付
・防熱パネル
などと記載されることが多く、材料費と施工費がセットになっている場合もあれば、別々に記載される場合もあります。サイズや素材、設置方法によって価格差が出やすいため、内容を確認することが大切です。

よくある誤解・注意点

防熱板は取り付ければ何でも安全になるわけではありません。熱源との距離や、空気層の確保が不十分だと、十分な効果を発揮できないことがあります。また、見た目を優先して薄い板を使うと、必要な防熱性能を満たさない場合もあります。設置基準やメーカーの指示に沿った施工が重要です。

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