不燃材とは
不燃材(ふねんざい)とは、火にさらされても燃えにくく、燃焼や延焼を起こさない建築材料のことです。主に建物の安全性を高める目的で使用され、内装工事やリフォームでは特に重要な役割を担います。火災時の被害拡大を防ぐため、法律や建築基準によって使用が求められる場面もあります。
不燃材が使われる主な場所
不燃材は、次のような場所でよく使用されます。
・キッチンや給湯室など火を使う場所
・共用廊下や階段などの避難経路
・店舗やオフィスの天井・壁
・設備機器周りの内装下地
特に集合住宅や不特定多数が利用する建物では、内装制限により不燃材の使用が義務付けられるケースが多くあります。
不燃材の代表的な種類
不燃材にはさまざまな種類があり、用途によって使い分けられます。
・けい酸カルシウム板(けいカル板)
・石膏ボード(不燃認定品)
・金属板(鋼板、アルミ、ステンレスなど)
・無機質系ボード
これらは国土交通大臣の認定を受けた「不燃材料」として扱われ、燃えにくさが一定基準で確認されているのが特徴です。
不燃材・準不燃材・難燃材の違い
混同されやすいのがこの3つ。
・不燃材:ほとんど燃えず、発煙や有毒ガスが少ない
・準不燃材:一定時間は燃えにくいが、条件によっては燃える
・難燃材:燃えにくく処理されているが、素材自体は可燃
内装制限では、場所によって使用できる区分が決まっているため、見た目が同じでも使えない材料がある点に注意が必要です。
防熱板との関係
不燃材は、防熱板の下地や周辺部材として使われることが多い材料です。防熱板は熱を遮る役割、不燃材は燃えない役割と、それぞれ目的が異なります。両方を組み合わせることで、安全性の高い施工が可能になります。
見積書での表記例
見積書では
・不燃材仕上げ
・不燃ボード張り
・不燃下地
などと記載されることがあります。
認定区分や厚み、施工範囲によって金額が変わるため、内容を確認することが大切です。
よくある誤解・注意点
不燃材だからといって絶対に安全というわけではありません。施工方法が不適切だったり、隙間処理が甘いと、火や熱が回り込むことがあります。また、表面材が不燃でも、下地が可燃材だと意味をなさないケースもあります。材料と施工の両方が重要です。

