クロス とは

「クロス」という言葉は、内装工事やリフォームの話でよく出てきます。普段の会話では「壁紙」と呼ぶことが多いので、わざわざクロスという別の呼び方で職人さんが話しているのを聞くと「クロスと壁紙は違うものなの?」と感じる方もいるかもしれません。また、クロスというと、キッチンの台拭きのことなんかもクロスと言いますからちょっとわかりにくいかもしれませんね。

ただ、内装工事でクロスというと壁紙のこと一択になります。

クロスの貼り替えは僕が行う賃貸物件の営繕工事でも7割以上の現場で行っていると思います。喫煙する方が住んできた場合は黄ばみやにおいが気になりますし、家具がぶつかってキズが付いたり跡がついたりなど、内装でも劣化しやすい部分といえます。各室の天井~壁全体に貼っていることが多いので、表面積が大きいというのも理由の一つかもしれません。

クロスとはどんなもの?

クロスは、壁や天井の下地の上に貼って仕上げる材料です。
石こうボードなどの下地のままだと見た目が整わず、表面も傷つきやすいため、その上からクロスを貼って室内をきれいに仕上げます。

見た目を整えるだけでなく、部屋の印象を変える役割も大きいです。白系で明るく見せたり、グレー系で落ち着いた雰囲気にしたり、柄入りでアクセントをつけたりと、選ぶクロスによって空間の感じはかなり変わります。

どんな種類がある?

クロスにはいろいろな種類がありますが、住宅で特によく使われるのはビニールクロスです。
価格と扱いやすさのバランスがよく、デザインも豊富なので、新築でも張り替えでもよく選ばれます。

そのほかにも、次のような種類があります。

ビニールクロス

もっとも一般的なクロスです。
色柄が多く、お手入れしやすいものも多いため、リビング、寝室、廊下など幅広く使いやすいです。

機能性クロス

汚れ防止、消臭、表面強化、抗菌などの機能を持たせたタイプです。
トイレや洗面所、子ども部屋、ペットのいる空間などで選ばれることがあります。

織物調や自然素材系のクロス

質感に特徴があり、見た目にこだわりたいときに向いています。
ただし、価格やメンテナンス性は製品によって差があります。

クロスはどこに使われる?

クロスは主に室内の壁と天井に使われます。
リビング、寝室、子ども部屋、玄関、廊下、トイレ、洗面所など、住宅のいろいろな場所で使われています。

ただし、水が直接かかりやすい場所や、強い汚れが付きやすい場所では、クロス以外の仕上げ材が選ばれることもあります。たとえばキッチンまわりや浴室では、キッチンパネルやタイルなど別の材料が向いている場合もあります。

クロスを選ぶときのポイント

クロス選びで大切なのは、見た目だけで決めないことです。
もちろん色や柄は大事ですが、使う場所に合っているかも同じくらい重要です。

たとえば、家族がよく触れる場所なら表面が強いもの、においが気になる場所なら消臭機能付きのもの、といった考え方があります。
また、広い面積に貼ると小さなサンプルで見た印象と変わることもあります。サンプルではちょうどよく見えた色が、部屋全体では明るすぎたり暗すぎたりすることもあるので注意したいところです。

まとめ

クロスとは、壁や天井の仕上げに使う壁紙材のことです。読み方はくろすです。
日常会話でいう「壁紙」とほぼ同じ意味で考えて問題なく、内装の現場では「クロス」という言い方がよく使われます。

見た目を整えるだけでなく、部屋の雰囲気を変えたり、お手入れのしやすさに関わったりする大事な仕上げ材です。
「クロス」という言葉が出てきたら、まずは室内の壁紙のことだと考えるとわかりやすいです。そこから種類や機能の違いを知っていくと、リフォームや材料選びの話もぐっと理解しやすくなります。

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