どうしてドアのことを建具っていうの?

建具の読み方は?

まず「建具」はたてぐと読みます。住宅や店舗の工事、リフォームの話をしていると、ドアのことを「建具」と呼んでいる場面があります。といいますか、僕たち現場関係者はほぼみなドアのことを建具といいます。普段の会話ではあまり使わないので、「ドアでいいのに、どうして建具って言うの?」と不思議に感じる人も多いと思います。

実はこれ、現場ではかなり自然な言い方です。そして、ただ専門っぽく言っているだけではなく、ちゃんと意味があります。

建具はドアだけの名前ではない

いちばん大事なのは、建具はドアだけを指す言葉ではないということです。建具には、開き戸、引戸折り戸、障子、ふすま、室内の引違い戸など、建物に取り付けて開け閉めするものが広く含まれます。

つまり、ドアは建具の中のひとつです。たとえば現場で「今日は建具の取り付けがあります」と言った場合、それは洋風のドアだけではなく、引戸や収納扉なども含んでいることがあります。言い換えると、建具は種類をまとめて呼ぶための大きな言葉なんです。

どうして“建具”っていうの?

建具という言葉は、その字の通り、建物の出入口・開口部に取り付ける部材や開閉するものというような意味合いで使われています。家具はあとから置くものですが、建具は建物の開口部に納まるものです。壁に空いている出入口や間仕切りの場所に取り付き、空間を仕切ったり、出入りできるようにしたりする役割があります。

だから現場では、単に「ドア」というよりも、「建物に納まる部材」として見ているわけです。工事の世界では、見た目や呼びやすさよりも、どこに属する部材なのかで名前をまとめることがよくあります。建具という言葉も、その考え方に近いです。

ドアなのに建具と呼ぶ理由

では、なぜドアを建具と呼ぶのかというと、ドアも建物に取り付ける開閉部材だからです。特に工事や見積もり、打ち合わせの場面では、ひとつひとつ「室内ドア」「引き戸」「収納扉」と細かく言うより、まず大きく「建具工事」「建具交換」とまとめたほうが話しやすいことがあります。

たとえばリフォームで「建具を交換します」と言えば、室内ドアだけでなく、押入れの扉や引戸も含めて話せます。現場の言葉は少しかたく聞こえることがありますが、実際にはまとめて整理しやすい便利な呼び方だったりします。

でも、実際お客様と直接お話する機会があって、ある特定の建具のみの修繕の話をしたい場合それがドアである場合は建具とは言わずドアと僕は言いますし、それが物入の扉だった場合は 物入の扉 と言いますね。 なぜならその方が伝わりやすく間違いが生じにくいからです。

サッシや家具とは何が違うの?

ここで少しややこしいのが、似たような言葉との違いです。家具は、タンスや棚のように基本的に置くものです。一方、建具は建物に取り付けて使うものです。ここがまず大きな違いです。

また、窓まわりでは「サッシ」という言葉もよく出てきます。サッシだって建物自体に取り付けるし開口部に取り付けるんだから建具なんじゃないの?という気もしますが、サッシを建具と呼ぶ人は僕は見たことありません。

サッシも広い意味では建物に付く開閉部ですが、現場では窓の枠や金属製の開口部材として分けて考えることが多いです。対して建具は、室内の扉や引き戸、木製の開閉部材を指す感覚で使われることが多く、工事の分類でも分けられることがあります。

建具という言葉を知ると何が便利?

この言葉を知っておくと、リフォームや新築の打ち合わせで話がかなりわかりやすくなります。特に見積書に書かれている意味が分かるというのは大きいと思います。見積書や工事内容に「建具工事」「建具調整」「建具交換」と書いてあっても、何のこと??とならなくてすみますね。

まとめ

ドアのことを建具というのは、ドアが建物に取り付ける開閉部材だからです。ただし、建具はドアだけを指す言葉ではなく、引戸折り戸、障子、ふすまなども含む広い言葉です。

普段の生活では「ドア」で十分でも、工事の現場ではまとめて整理しやすいので「建具」と呼ぶことが多くなります。少し専門的に聞こえても、意味を知るととても合理的な言葉です。ドアを建具と呼ぶ理由は、現場が“見た目”より“建物の部材としてどう扱うか”で考えているからなんです。

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