欄間の読み方と意味
欄間は「らんま」と読みます。
住宅や和室の話で出てくる建築用語で、ふすまや障子、ドアなどの上に設けられる開口部、またはそこにはめ込まれる部材のことを指します。
昔ながらの家でよく見かけるイメージがありますが、欄間はただの飾りではありません。見た目の美しさだけでなく、室内の明るさや風通しにも関わる、実用性のある部材です。
欄間はどこにある?
欄間は、部屋と部屋の境目にある建具の上に付いていることが多いです。
たとえば、和室のふすまの上や、廊下と部屋の境目、座敷まわりなどで見られます。
位置としては、人が通る開口のさらに上側にある部分です。ふすまや障子だけだと上が塞がってしまいますが、その上に欄間を設けることで、空間に抜け感が生まれます。古い日本家屋ではかなりよく使われていました。今でもおばあちゃんの家なんかで見ることあるのではないでしょうか。
欄間の役割
欄間の役割は、主に採光、通風、意匠性の3つです。
まず、光を通しやすくすることで、隣の部屋や廊下からの明るさを取り込みやすくなります。次に、風が抜けるつくりになっていれば、建具を閉めていても空気がこもりにくくなります。
そしてもうひとつが見た目です。欄間には彫刻や組子細工が入ったものも多く、和室らしい雰囲気を作る要素としても大きな役割があります。昔の住宅では、欄間があることで空間全体に上品さや格式が出ると考えられていたようです。
欄間の種類
欄間にはいくつかの種類があります。
代表的なのは、木彫りの装飾が入った彫刻欄間、細かな木組みが美しい組子欄間、光を通しやすいガラス欄間などです。
彫刻欄間は見た目の存在感が強く、和風の意匠を楽しみたい空間に向いています。組子欄間は繊細で、上品な印象が出しやすいです。ガラス欄間は比較的すっきりしていて、採光を意識したつくりによく合います。同じ欄間でも、住宅の雰囲気によってかなり表情が変わります。
今の家でも欄間は使われる?
最近の住宅では、昔ほど欄間を見かける機会は多くありません。
気密性や断熱性、間取りの変化などもあって、昔ながらの欄間付き和室は少しずつ減っています。
ただ、和室を設ける家や、和風の雰囲気を大事にしたリフォームでは、今でも欄間が採用されることがあります。既存住宅の改修では、古い欄間を残して空間の味として活かすケースもあります。単なる古い部材ではなく、意匠として価値を持つことも多いです。
欄間を見るときのポイント
欄間を見るときは、装飾だけでなく、採光や通風にどう役立っているかも見てみてほしいです。
また、古い住宅では欄間まわりの木部に反りや傷みが出ていることもあるので、建具との納まりまで含めて確認すると状態がつかみやすいです。
和室の雰囲気を決める部分でもあるため、交換や補修ではデザインだけでなく、全体のバランスも大切になります。小さな部材に見えて、空間の印象をかなり左右する部分です。
まとめ
欄間は、ふすまや障子、ドアなどの上に設けられる開口部、またはその部分に入る部材のことです。
読み方は「らんま」で、採光、通風、装飾といった役割があります。
昔の和風住宅でよく見られる部材ですが、今でも和室やリフォームの場面では十分に使われています。建築用語として知っておくと、和室の説明や建具の話がかなりわかりやすくなります。欄間は、目立ちすぎないのに空間の印象を整える、なかなか渋い名脇役です。