「建付け」の読み方は「たてつけ」です。建具関連で使われる言葉で、ドアや障子、引戸などがきちんと取り付けられているか、また開け閉めがスムーズかどうかを表すときに使われます。「建付けが悪い」「建付けを調整する」といった言い方をします。工事関連だけでなく、普段でも結構使いますよね?現場での使い方も同じような意味です。
建付けの意味とは
建付けは、建具がまっすぐ納まり、無理なく動き、閉めたときの隙間や当たり方まで含めた状態を見る言葉です。ドアであれば開閉の軽さ、引戸であれば走り具合、サッシであれば隙間やがたつきなどが関係します。見た目がきれいでも、動きが重かったり、どこかに当たったりするなら、建付けが悪いという事になります。
建付けが悪いとどうなる?
建付けが悪いと、ドアが枠にこすれる、引戸が重い、閉めても隙間ができる、鍵やラッチがかかりにくい、といった不具合が出やすくなります。ひどい状態になるとドアが開かないという事もあるんです。窓や雨戸では、レールや戸車の状態が悪いと動きが鈍くなり、隙間から風を感じることもあります。こうした症状は、毎日少しずつ気になってくるため、住んでいる人にとっては意外と大きなストレスになります。
実際僕のところに建付けの調整依頼が来る理由の一番は隙間風です。まあ当然ですよね。北海道なんで特に、隙間風が入ると冬は本当に寒いんです。
原因はほこりだけとは限りません
建付け不良の原因はひとつではありません。レールにごみがたまっている、戸車に汚れや傷みがある、丁番や調整金具の位置がずれているといった比較的軽いものもあります。一方で、鴨居や枠、建物側のゆがみが関係している場合もあり、そのときは表面だけ直しても改善しにくいことがあります。症状が同じでも原因が違うことがあるので、見た目だけで決めつけないことが大切です。
自分で見るときのポイント
まずは、どこが当たっているのか、どこに隙間ができているのかを確認します。引戸やサッシならまずはレールのごみ、ドアなら丁番まわりや閉まり方を見ると原因の見当がつきやすくなります。軽い汚れなら掃除で改善することもありますが、無理に押したり強く回したりするのは避けたいところです。調整が必要な場合、もし自分で調整するなら、電動工具ではなく手回し工具を使った方が良いです。力任せに触ると、かえって部品を傷めることがあります。
正直建付けが悪い場合、ほこりが原因という事はほとんどないと思います。ご自分で調子を見る場合、ゴミが原因でなく、蝶番のねじのゆるみなど締め直しで済む部分だけ見てみて無理であればそれ以上あれこれいじって状態を悪くするよりは、業者に頼んだ方が無難です。
そういった簡単な問題でない場合僕たち業者は建具自体を削ったり、場合によっては枠を交換したりという大掛かりなことを行います。建具自体を削る・・などという作業は取り返しのつかないことになりがちなので、自分でやらない方が無難です。
こんなときは業者相談が安心
先ほども書きましたが、掃除や軽い確認をしても直らない、建具が明らかに傾いている、外れにくい、何度調整してもすぐ再発する。そんなときは施工業者や管理会社、メーカー相談窓口に見てもらうのが安心です。建具そのものではなく、枠や躯体側に原因があるケースもあるため、早めに相談したほうが結果的に手間も少なく済みます。建付けは小さな違和感から始まることが多いので、「まだ使えるから大丈夫」と放置しすぎないのがポイントです。