「はつり屋さん」って誰?

はつり屋さんって誰のこと?

先日妻と仕事の話をしていて、現場で久々に会ったはつり屋さんの話をしたのですが、

「はつり屋さん誰?何??」と妻に聞かれてしまいました。妻は普段会社の事務・会計などバックオフィス全般の仕事を手伝ってくれていて、現場の話もよくするので建築用語は基本的には伝わるのですが・・はつり屋さんは専門職だしわからないのか、そうだよなーと思い、今日ははつり屋さんってどんな人なのか簡単にご説明したいと思います。

「はつり屋さん」とは、コンクリートやモルタル、ブロックなどを削る・壊す・開口する・取り除く斫り(はつり)作業を専門に行う職人さんのことです。わかりにくいと思い、ひらがなで書きましたが、漢字で書くなら「斫り屋さん」と書きます。普段の生活ではあまり聞かない言葉ですが、建築や改修の現場ではかなり大事な存在です。

たとえば、壁に新しく配管を通したい、床を一部だけ壊したい、古いコンクリートを撤去したい、段差を削りたい。こうしたときに出番になるのが、はつり屋さんです。見た目には「壊す仕事」に見えるかもしれませんが、実際には必要なところだけを狙って壊す、かなり繊細な仕事でもあります。

「壊す人」と思うと少し違う

はつり屋さんの仕事を知らないと、ただ大きな音を出してコンクリートを壊す人、というイメージを持つかもしれません。でも実際は、そこまで単純ではありません。現場では、壊していい場所と壊してはいけない場所がはっきり分かれていて、周囲の配管や鉄筋、仕上げ材、既存の設備に気を配りながら進める必要があります。

つまり、何でも勢いで壊すのではなく、必要な範囲を見極めて、納まりを考えながら作業する人というほうが近いです。荒っぽく見える作業ほど、実は経験と判断が必要だったりします。

どんな現場で活躍するの?

はつり屋さんがよく関わるのは、改修工事、設備工事、解体工事、外構工事、店舗改装などです。新築よりも、どちらかといえば既存のものに手を入れる現場で出番が多い印象があります。なので僕のような営繕やリフォーム中心の業者も時々助けてもらっています。

たとえば、トイレを改修するのに配管ルートを変えたいとき、床を少しはつることがあります。電気や給排水の工事でも、新しい配線や配管を通すためにコンクリートを削ることがあります。つまり、はつり屋さんは単独で完結するというより、ほかの職種が次の仕事をしやすくするための土台を作る役割も大きいです。

解体屋さんとの違いは?

よく似たイメージを持たれやすいのが、解体屋さんとの違いです。解体屋さんは建物や構造物を取り壊す大きな仕事を担うことが多いですが、はつり屋さんはもっと部分的で、狙いを定めた撤去や加工を行うことが多いです。

もちろん現場によって重なる部分はありますが、はつり屋さんのほうが「必要なところだけ残して、必要なところだけ壊す」場面で名前が出やすいです。全面的に壊すというより、工事のためにピンポイントで手を入れる職人さん、というイメージです。

はつり屋さんが必要とされる理由

現場では、新しいものを付ける前に、古いものを外したり、必要なスペースを作ったりしないといけません。特にコンクリートが相手だと、手作業だけではどうにもならないことも多いです。そこで、はつりの専門技術が必要になります。

しかも、ただ壊せばいいわけではなく、振動、音、粉じん、安全面まで考えなければなりません。建物の中で作業する場合は、周囲への配慮もかなり重要です。そう考えると、はつり屋さんは単なる力仕事ではなく、現場条件に合わせて壊し方を選ぶ専門職だと言えます。

まとめ

はつり屋さんとは、コンクリートやモルタルなどを削ったり壊したりして、工事に必要な形を作る職人さんのことです。壊す仕事に見えて、実際は「どこを、どこまで、どうやって触るか」を見極める判断力が求められます。

改修や設備、内装の現場では、はつり屋さんの作業がないと前に進まないこともあります。ふだんはあまり表に出にくい職種ですが、現場をつなぐ大事な役割を持っている。そう考えると、「はつり屋さんって誰?」の答えは、工事のスタートを支える専門職と言えるかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました